ガヤガヤガヤ
千歌「何かが割れるような音がしたから来てみたけど、この状況っていったい…。」
曜「なんか、喧嘩をしてるように見えるけど…。」
時雨「もう、うんざりだよ! どうして僕達が嫌いな人間なんかと一緒にいなくちゃならないんだ!!」
大井「そうですよ! こっちは嫌なのに人間と仲良くさせようだなんて、余計なお世話ですよ!!」
金剛「いい加減にしてくだサーイ! 全ての人間があの提督みたいに酷いことをするわけじゃないって、何度言ったらわかるんデスカ!!」
榛名「そうですよ、どうしてそんな過去のことしか見れないんですか!?」
大井「そんなのどうでもいいです! 大切な北上さんをボロボロになるまで使って轟沈させた提督…いや、人間を許すことはできません!!」
時雨「金剛さん達にとって、こき使われて沈んでいった比叡さんと霧島さんは人間よりもどうでもいいってことなんだね。 …失望したよ。」
榛名「ちっ…違…。」
時雨「…このままじゃ虫の居所が悪いから、ここから出て行くよ。 行こ、大井さん。」
大井「ええ。」
榛名「ま…待ってください!」
金剛「もういいデース、海でも山でも好きな場所へ出ていってくだサーイ!」
時雨「君達、邪魔だよ。」
大井「どきなさい!」
千歌「…。」
タッタッタッタッタッ…
………。
未世「…本当に出て行っちゃった。」
榛名「やっぱり、あの娘達は人間と仲良くしてくれないのでしょうか…。」
金剛「あの様子では、絶対に無理デスネ…。」
千歌「…ところで、あの艦娘達の家出?を止めなくてよかったの?」
曜「喧嘩したまま離れ離れになるなんて、それじゃ駄目ですよ!」
金剛「大丈夫デス、毎回こんな言い合いはしょっちゅうやってますカラ。 どうせ、いつものように数時間経ったら戻ってきマース。」
金剛「それまで待ってればいいデース!」
千歌「本当に、それでいいのかな…?」
未世「金剛さんがああ言っているんだし、戻ってくるまで待ってようよ。」
曜「まあ、現状そうするしかないよね。」
金剛「それでは、時雨達が戻ってくるまで自由にしていいデスヨ! 戻ってきたら、明日の作戦会議を開きマース!」
千歌、曜、未世「「「はーい。」」」
〜8時間後〜
榛名「金剛お姉様! 時雨ちゃん達が飛び出して行ってから8時間経ってもう22時になりましたけど、全然帰ってこないですよ…?」
榛名「今まではいくら言い争っても、17時までには帰ってきていたのに…。」
金剛「どうせ、今までの不満が溜まりに溜まって、今日はこの基地に帰りたくなくなったんでショー。 …全く、仕方のない娘達デスネー。」
未世「本当にそうなのかな…?」
秋月「金剛さん、どうしましょう。 時雨さんと大井さんに通信を入れても全く繋がらないんです!」
金剛「What's!?」
榛名「えっ!?」
榛名「金剛お姉様、やっぱりおかしいです! 時雨ちゃん達は秋月ちゃんと仲が良いのに、通信を無視することは絶対にありえません!!」
金剛「確かに…。」
千歌「やっぱり、時雨ちゃんと大井ちゃんは何かの事件に巻き込まれたんじゃ…。」
曜「早く、2人を助けに行こうよ!」
金剛「秋月、時雨達の位置は把握できていますネ?」
秋月「はい! レーダーである程度の位置は確認できています。」
金剛「わかりマシター。 ならば、これから2人を見つけ出す捜索missionのstartデース!」
金剛「皆サーン、準備は出来ていますカー?」
千歌、曜、未世「「「もちろん!」」」
金剛「それでは行ってきマース! 榛名は、翔鶴のことをよろしく頼みましたヨー!」
榛名「了解です、金剛お姉様!」
タッタッタッタッタッ…
………。
次回に続く!